2025年栗の履歴
(1)結果壽面積は1万4,700haで、前年産に比べ500ha(3%)減少した。これは、高齢化による労力不足に伴う排煙があったこと等による。
(2)10a当たり収量は110kgで、前年産を18kg(20%)上回った。
(3)収穫量は1万6,200t、出荷量は1万3,400tで、前年産に比べ収穫量2,200t(16%)、出荷量2,000t(18%)増加した。
(4)都道府県別の収穫量割合は、茨城県が26%、熊本県が15%、愛媛県が11%、岐阜県が4%、長野県が3%となっており、この5県で全国の約6割近くとなっている。
(農林水産省より令和7年産西洋なし、かき、くりの結果壽面積、収穫量及び出荷量 令和8年4月14日公表)
■■小田喜商店回想録■■
昨年のマイルドな気候と比べると、2025年は少雨高温、ただし9月上旬からは暑くてもそれなりに雨がある秋となった。
開花はそこまで早くなく、5月下旬から末にかけてようやく咲き始めた印象。
いつものようにお盆に雨が欲しいところであったが、2025年のお盆の雨は本当に少なかった。
それが影響したかわからないが、通常お盆明けに早生栗が落ち始めるところがなかなか落ちてこない
という状況が続いた。それは8月お盆を明けてからも続い、前半戦は栗がなかなか集まらない、という状況に悩まされた。
実際、2025年は豊作という統計上の結果は出ているが、当社のある岩間地区は早生壊滅的、中生晩生豊作、
という結果だったと言える。全国的にもほぼ同様の傾向にあったと、全国の栗仲間との振り返りを踏まえても思う。
(一部地域や栗農家においては、早生も豊作だったという報告もあるが)
ただし、2025年は早生の中でも大峰がよかった。数年前爆発的な獲れ高があった年もあり、それには及ばないが
9月上旬ごろからコンスタントに実った栗が収穫でき、2025年早生不作の穴を埋めてくれた。
また、2025年は虫による被害も少ない一年であった。暑さが行き過ぎると、虫も適応できなくなるのだろうか?
そのようなぐらい、虫の被害が少ない一年であった。
中生晩生に関しては、量も多く品質も素晴らしい栗が多かった。
この栗の良さが甘露煮などにも活きた一年であった。
小田喜商店では、近年の高温環境下に対応するため、新しい栗の管理の仕方を研究・実践している。
農家さんから大切な栗を引き受けた以上、品質を保持し、さらにいい製品に仕上げるための新たな保管方法を目下実践中である。
昨年の結果は非常にうまくいったため、2026年は更に改良して、栗の品質保持・管理のレベルを上げていきたい。
なお、台風被害が5年続けて茨城にはなかったので、さすがにそろそろ来るのではないかと
毎年のようにおびえているが、台風ルートも近年の気候変動で変わってしまったのかもしれない。
■収穫量
■栗の結果樹面積、収穫量、出荷量推移
■年度別栗収穫量、茨城県推移、トップ3推移(茨城・熊本・愛媛)