1998年栗の履歴


収穫量は、全国で昨年比20%減(26,200t)。開花期の天候不順による受精不良から着毬が少なく。加えて生理落毬や台風7号及び10号の影響による落毬が多かったため。茨城県昨年比76%・熊本県昨年比88%(農林水産統計速報より)

 当社の意見として、開花期は大変順調だったが夏季の日照不足が栗の品質低下及び生育不良をおこし中生種の収穫期直前の台風10号のダメージによる不作と思われる。

 

 

今年の栗は、収穫期が平年より10日くらい早く数量はやや少な目で小粒の傾向です。

9月いっぱいでだいたいの収穫は終わると思います。

1998/8/24

 

早生栗が最盛期に入りました。今とれているのは丹沢・出雲という品種です。これら栗は虫が少なく

煮上がりがきれいで栗おこわもきれいにできます。栗は好きだけど栗についている虫が嫌いだという人は

今が最適。買った栗はすぐに加工して食べるか残った場合は栗はわりとデリケートなので冷蔵庫で保存し

なるべく早く食べて下さい。長期保存する場合は、一度煮てから冷凍して下さい。解凍は熱湯で茹でて下さい。

1998/9/6

 

早生栗は、終わりました。今とれているのは大峰・国見という品種です。早生と中生の端境期の栗です。

大峰は味が非常に美味しい栗ですが残念ながら非常に小さい。もうひとまわり大きかったら最高なのですが。

国見は非常に大きい栗ですが残念ながら非常にまずい。今の時期はとてもアンバランスです。

当社の今までの収穫量は昨年比75.5%です。今までの栗は日照不足のせいか甘み・香りとも不足気味です。

茹でる時間も昨年より30分くらい長くかかります。最低でも1時間以上は茹でて下さい。

今週中盤以降栗の超代表品種筑波が始まります。来週が一番のピークになると思われます。

日照が戻ってきましたので中生以降の栗に期待されます。

1998/9/13

 

中生に入りました。今とれている品種は筑波・利平という品種です。クリシギゾウムシも出てきました。

筑波は栗の代表選手です。味も良く大きさもまあまあなので人気があります。しかしスジムシ

(クリシギゾウムシの幼虫の俗称)がいるので困ります。煮上がりも少しくすんできます。

利平は、茹で栗として一番の評価をもらってます。市場価格も普通の栗の倍以上はします。

中生の栗なのにスジムシが少ない。身がかたいせいでしょうか?

ただし身がしっかり詰まっているので煮るのに時間がかかります。普通より30分は長めに。

良く煮ないとがりがりでおいしくなくなるので気をつけて。

当社の先週の入荷量は昨年比63%。台風がきた後ここ2日は昨年の半分以下。

だいぶ不作の様相になってきました。すこし頭が痛くなってきた。

来週はいよいよ終盤に入ります。

1998/9/20

 

中生も終わりです。今とれている品種は筑波・利平・銀寄という品種です。クリシギゾウムシもたくさんいます。

今年は、高温多湿だったせいか炭素病がたくさんでています。

あまり今年の栗の品質は残念ながらあまりよくありません。

お天道様があまりにも姿を見せてくれない。今日も雨です。

当社の先週の入荷量は昨年比66%。

今週は晩生に入ります。

1998/9/27

 

中生栗もほぼ終わりました。今とれているのは石鎚(この辺では”いのご”と呼んでいる。)という品種です。

この時期は、きちんと栽培している農家と粗放栽培の農家と栗の品質の差が大きく出てきます。

きちんと栽培しているものはかなりいいものです。でもスジムシはいますけど。

後数日で石鎚も終わり最後の栗岸根だけになります。岸根は植えている農家が少なくこの前の台風で

ほとんどやられてしまっているので、実際はここ数日で収穫は終わりです。

当社の先週の入荷量は昨年比72%。

1998/10/04

 

栗の収穫はほぼ終わりました。農家の皆さんごくろうさまでした。

最後の品種岸根がぽろぽろとあるくらいでほとんどありません。

今年の栗の収穫総量は昨年比70%。時期的には平年より10日早かったので体感的量は半分以下でしょう。

栗に関する問い合せは9月より10月入ってからのほうが多かった。

みなさんは栗の旬は10月だと思っているが今は相場の良い早生栗が増えて晩生栗が減っているので

栗の旬は9月中下旬と思っていたほうが良いと思う。

1998・10・11

 

栗の収穫はすっかり終わってます。

終わりも平年より10日早いです。相場もだいぶ高騰しているようです。

当社は、年内いっぱい栗を加工する予定です。・・・早く終わってしまうかも。

1998・10・18