(1) 結果樹面積は1万6,300haで、前年産 に比べ500ha(3%)減少した。これは、高齢化による労力不足に伴う廃園があったこと等による。
(2) 10a当たり収量は96kg で、前年産を3kg(3%)上回った。
(3) 収穫量は1万5,600t、出荷量は1万2,700tで、前年産に比べいずれも100t(1%)、減少した。
(4) 都道府県別の収穫量割合は、茨城県が24%、熊本県が15%、愛媛県が8%、岐阜県が5%、長野県が4%となっており、この5県で全国の5割を超えている。
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当社の意見として
■2022年茨城県の気象でのポイント
6月の早い梅雨明け、しかしながら7月の長雨→実質梅雨明けを気象庁も変更
■結果
7月の長雨が、栗にとっては梅雨明けだったのか
落ちてきたのが例年より遅い8月下旬ごろ。
8月中旬に雨が降ると栗が落ちる合図と言われているが
8月中旬の雨と7月の長雨の間がなさ過ぎたのが原因か。
また、出始めの栗に未熟果が多い印象。味は問題なし。
一方、中生の栗の品質の中でも、特に筑波のできは
近年まれにみる良さだった。他は中生品種、晩生品種共にまずまず。
粒の大きさも、 大粒中心。これは数年に1回のできごと。
(聞くところによると、韓国や中国など世界的にも大粒だった様子。
栗の中での大粒バイオリズムがあるのだろうか。)
今年2023年は、小粒に戻ると予想。
スタートの栗は遅いかつ少なく、苦戦を強いられるかに見えたが
蓋を開けてみれば、まずまずの収穫量であり前年並みと言える結果だった。
今年2023年は、栗の開花も例年より早く進んでいる。
暖かい日が続いた影響と思われる。
丹沢が既に5月20日時点で雄花・雌花共に開花、
例年は6月上旬なので2週間早いと言えるので
収穫も早まるのではないか、と予想。
一方、台風被害が2年続けて茨城にはなかったので
今年はそろそろ被害が来るのではないか、と怯えている。
(画像)